節約主婦の徒然ブログ

設計図を描かない建築士たち

2012.01.23

「代願屋」と呼ばれる、日本独特の不思議な建築士ビジネスも存在する。代願屋とは、住宅会社などに資格の名義だけを貸して商売する人たちのことである。本物の建築士ではあるのだが、図面を描く仕事はしていない。ついでに、もう片方の監理の仕事のほうも実際にはやっていない。建築は、大体の設計図ができた段階で役所に「建築確認申請」をすることから具体的な家造りがスタートする。その内容で建てていいかどうかの事前の確認である。

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だが申請書は先の三権分立の建前もあり、建築士である監理者の届け出を必要記載事項にしている、そこで代願屋の登場だ。業界の慣行でもあるのだが、そうした資格該当者がいない場合は、代願屋が一件あたり一万円から二万円ぐらいでその仕事を請け負う、また、設計内容を届け出るといっても、このときに添付される設計図はせいぜい四枚程度。たったこれだけで役所の事前チェックが済んでしまう。細かい仕様や設備を入念に描き込む必要もなく、したがって欠陥住宅被害者たちが困るのは、このときに提出された設計図はあとで自分たちを救う証拠にはならないことである。平面図は間取り程度という簡素な設計図の場合さえある。そして工事が終わったら、完了届けを出して完了検査となるのだが、ここでも代願屋が登場する。つまり外部チェックにあたる部分のほとんどは実作業に無関係の代願屋が、馴れ合いの身内の仕事というわけである設計、施工、監理は事実上独立ではなく、建築の三権分立は完全にその機能を失う。