節約主婦の徒然ブログ

大学教育のグローバル化

2011.07.29

教育研究のグローバル化で注目されているのは、「ボローニャ・プロセス」と呼ばれる、ヨーロッパ連合における地域規模による一大改革である。イタリアのボローニャにおける合意をもとにしたものだ。その基本は、ヨーロッパ連合の大学で学ぶ学生はヨーロッパ連合のどの大学で学習しようとも単位を互換でき、しかも本属の大学で授業料を払っているかぎり、それ以上授業料を払わなくともよいというシステムである。ボローニャ・プロセスによって単位互換を認定されたために、それを取り入れた大学の改革が進展している。学生を国内外から集められるように、魅力に溢れ力強い大学にしようと、どこも一生懸命である。国内の階層秩序のなかで、「この程度の大学」と位置づけられ安住するのでなく、制度的、財政的な意味を強くもつヨーロッパ連合のなかでも高い評価、位置づけを得るために、みんな一斉に改革を進めている。ドイツの友人の教授によると、ケルン大学でも学術誌をAは国際的に一流、Bはドイツで一流、Cはその次というようにランク分けし、高い評価を得るにはドイツ語だけの学術誌刊行では不十分たることを明白にしている。またオックスフォード大学の友人の教授によると、教授一人ひとりにA、B、Cというようなランクづけが数年ごとに定期的にされているとのことである。イギリスの評価は、各学問分野でトップファイブくらいの少人数によって行われる。その人たちは担当分野の学者を網羅的に徹底して評価しているようだ。フランスでも同様の活性化への努力が進展している。過去一年間だけで、私はフランスの二人(グルノーブル大学とリール大学)の教授の訪問を受け、国際交流、とりわけ学生の留学を活発化したいとの要請を受けた。さらに、二〇〇八年三月にパリの政治学大学院(シアンスーポ)に客員教授として行くことにさえなった。