私は彼女にいよいよ第三ステップを教えるときになったと思った。「彼さん、ちょっと来なさい。これから先の話はキミにだけ聞く資格がある」みんなのけげんそうな顔を背にして、私たち二人は隣の部屋に席を移した。「こんどのTOEIC試験で文法の点数はどうだった?」「じつは、そのためにうかがったんです。文法がまるっきり伸びないんです。点数がふえたのは、みんなリスニングのおかげでした」「じゃ、第二ステップまででやったテープは全部で何本?」「五本です」「それはどういう種類のもの?全部TOEICのテープかい」「はい」「うん、ちょっと問題だな。でも、第三ステップには移れるだろう。よし、じゃあ、よくメモをして」そう言って、彼女にメモをとらせた。